シナリオの迷宮 ~あるいは(無恥がもたらす予期せぬ軌跡)

脚本愛好家じぇれの思考の旅。とりとめもなく綴っていきます。

『仮面ライダーZO』特撮技術の可能性は無限だ!(ネタバレなし)

こんばんは、じぇれです。
罰ゲーム企画として始まったこのコーナー”地獄の映画100本ノック”も、今回で3本目になります。

※ちなみに”地獄の映画 / 100本ノック”ではなく、"地獄の / 映画100本ノック”。お間違いなきよう。

今回オススメいただいたのは、良作枠。
かつて”日本のジェームズ・キャメロン”と呼ばれていた雨宮慶太監督の『仮面ライダーZO』です!

特撮映画はあまり観ない私ですが、雨宮慶太監督の『ゼイラム』にはハマった記憶が。たしか2作目は初日に舞台挨拶付き上映で観たはず。


《地獄の映画100本ノック その3 『仮面ライダーZO』》

f:id:IRONS:20190309212507j:plain

作品同様、感想もこの140文字に詰め込みましたので、さしてblogに書くこともないのですが、簡単にアツアツポイントを綴っていきますね。

【①特撮技術のデパート!】
監督のインタビューによれば、48分という尺が大前提だったので、敢えて様々な特撮技術を盛り込んだとのこと。
実際、その使い分けが見事で、VFXに少々飽きていた私にとっては新鮮でした。

たしかに、チープですよ。人形を抱えてライダーが走っているのは間抜けですよ。
でもね、臨機応変に適材適所で使われた特撮技術は、どれも異様さを帯びているんです。

CG技術の進化は凄まじいのですが、私はこう言いたい。

「特撮は続ける。特撮技術は滅ぼさない!」

【②原点回帰の仮面ライダー!】
仮面ライダーは哀しき存在。
望んでもいないのに改造手術を受けさせられ、人間でなくなってしまったのですから!
それをきっちりと描いているのがいいですね。
だからこそ、ラストのシンプルなセリフが名言と化し、私たち観客の心に刺さるんです。

名台詞って、レトリックに凝れば生まれるものではありません。紡がれてきたドラマに相応しい言葉のチョイスであることが大事なんです。
その意味でも、ラストのたった4文字のセリフは、なるべくして名台詞になったと言えるでしょう。

私も一緒に叫びたい。
「○○○○!」と。
※名台詞はご自身でご確認ください。

【③ヴィランの設定の素晴らしさ】
ぎゅうぎゅうに特撮やアクションを詰め込んだ本作ですが、ヴィランの設定に一ひねりあるんです。
これが実に上手い。
テーマとリンクしていて、とても美しい物語を観てきたんだなと感じさせてくれます。
切ないなぁ。

【④モンスター造型のセンス!】
これは言葉にしても伝わりません。
観て!

ちなみに、私のお気に入りは蜘蛛女。
怖いけど、惹かれるんですよねぇ。

【最後に】
とまぁ、簡単に振り返ってきましたが、魅力は伝わりましたか?

本作は、平成に作られた昭和特撮です。CGが進化していく中で、昭和特撮の方向性も維持するべきだという強い意志を感じます。
いよいよ平成も終わりますが、今一度昭和特撮の良さに注目していただけたら幸いです。
決して過去の遺物ではなく、これからも人々を魅了できる現在進行形の文化であるはずですから。

特撮に栄光あれ!

『ガマの油』役所広司、監督に挑む(ネタバレなし)

役所広司さん、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞おめでとうございます!

というわけで、役所広司さんが監督に初挑戦した『ガマの油』を初鑑賞!

《地獄の映画100本ノック その2 『ガマの油』》
※核心に触れるネタバレはありませんが、メインテーマには少し言及します。

f:id:IRONS:20190309041944j:plain

なのですが......

とまぁ、初回時はノリきれないまま映画は終了。
脚本と演出がぶつかってしまっていて、”ガマの油”ならぬ”水と油”状態のように感じてしまったんですよ。

しかし、こんなモヤモヤした状態ではレビューを書けないなぁと、改めて2回目の鑑賞に挑みました!

さて、感想を書く前にちょっと余談を。

役所広司が組んできた名監督たち】
岡本喜八五社英雄今井正伊丹十三森崎東山下耕作、細野辰興、原田眞人小栗康平周防正行黒沢清今村昌平森田芳光市川準根岸吉太郎青山真治市川崑成島出三谷幸喜樋口真嗣井坂聡中島哲也木村大作......
(『ガマの油』以降では、三池崇史杉田成道沖田修一小泉堯史細田守是枝裕和白石和彌らも)

なんだこれ? 生きる日本映画史じゃないですか!
しかも、海外ではロブ・マーシャルアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、フランソワ・ジラールの作品にも!

これだけの名手達の演出を受けている名優ですから、自然と引き出しは多くなるのでしょう。
実際、引きを多用したオーソドックスな映画的画作りを中心にしつつも、凝ったアングルや編集を随所に散りばめています。
ただ、これが脚本と噛み合っているかというと......

【あらすじ】序盤のみ
主人公はデイトレーダー役所広司)。数億の金を動かし、時に豪快に笑う男である。
ある日、彼の息子(瑛太)は昏睡状態に陥る。その恋人(二階堂ふみ)からの電話に出た主人公は、息子と間違われ、そのまま息子のフリをする。
そして、そんな偽りの関係は続いていき......

【軸が見えない物語構造】
勿論最後まで観れば、役所監督が伝えたかったことはしっかりと伝わってきます。しかし、鑑賞中はずっと森を彷徨っている気分に陥ったんですよ。

簡単に言えば「何を見せられてるんだ!?」って感じ。

だって、おっさんがJKと恋人風にケイタイで話すだけでなく、益岡徹がオーバーアクトでガマの油売りを披露したり、唐突にガッハッハと笑い出したり、しまいにはクマと格闘し始めたりするんですよ......

しかも、そういうところで妙に凝った演出が加わるので、どうにも本筋がわからなくなってしまいました。

そもそもこのプロット自体が少々技巧的で、悪く言えば煩雑なんですね。
虚実入り乱れるシーンもあり、脚本家はある種の寓話に仕立てようとしたのでしょうが、これは新人監督(しかも主演兼任)には難易度が高すぎたんだと思います。

役所広司出演作でいえば、中島哲也監督作『パコと魔法の絵本』のような路線なんですけどねぇ。

【何を期待して観ればいいのか】
とはいえ、主人公が息子の恋人に語る最後の一言は心に沁みます。

詰め込みすぎで未整理な物語ですが、「主人公が大人としての自覚を持つまでの心の旅路」だと考えてください。
そうすれば、道中迷子にならずに、爽やかな感動を得られるかもしれません。
実際、2回目の鑑賞ではホロッとしました。

役所監督、もう少しストレートな脚本で、もう1作撮ってみませんか?

【最後に】
ちなみに、本作が二階堂ふみの映画初出演作とのこと。
感情むき出しで恋人にぶつかってくる女の子を元気に演じています。
デビュー作ですので上手いとは言えませんが、とても好感の持てるまっすぐさ。
二階堂ふみファンは観ましょう!

『デビルマン』は取り柄のない駄作なのか

こんにちは、じぇれです。
遂にこの日がやってきてしまいました。
罰ゲーム”地獄の映画100本ノック”の開幕です!

記念すべき第1作はこちら!

f:id:IRONS:20190308060320j:plain

《地獄の映画100本ノック その1 『デビルマン』》

なるほど、なるほど、地獄枠ですね。
でもですねぇ、映画館で本作を観て1度地獄を味わっている私にとっては、こんなの天国ですよ!
ハッハッハ......嘘です(笑)

無数のディスりblogがある通り、様々な欠点を抱えた失敗作です。
しかしながら、2度目の鑑賞ともなると、冷静に観られた分、いい点もいくつか見つけられました。

少なくとも、観ていない人が「駄作wwwww」と貶していいような作品ではありません。

貶すなら、観てから貶せ!

という訳で、今日は実写『デビルマン』を褒めます!

【①クリティカルヒットの瞬間を見逃すな!】
東映鳴り物入りで立ち上げた”T-VISUAL”による「アニメとCGと実写の融合」は、完全に成功したとは言い難い出来です。PS2のムービーと揶揄されることもあるCGですからね。

しかしながら、随所にかっこいい画があるんですよ。
特筆すべきは、クリティカルヒットした瞬間の手描き静止画の挿入。
これは本当にかっこいい!
MCUでもDCEUでも採用すべき!

えっと......ビジュアルについてはこれで終わります。
探したんですよ。一生懸命探したんですよ。
でも、本心から褒められるのはこれだけかなぁ(笑)

その代わり、脚色について2点がっつり書くので許してくださいm(_ _)m

【②明と了を双子に演じさせたことの意味】
原作では似ていない明と了を双子に演じさせることには、一体どのような意味があるのでしょうか?

答え:大人の事情

いやいや、それじゃ褒めていないですね(笑)
仮に、噂通り大人の事情によるキャスティングだったのだとしても、これはいい改変だと思います。(見た目的には)

まず、この2人は、双子といってもだいぶ雰囲気が違うんですね。人間的な明と悪魔的な了の配置が素晴らしいんです。(見た目的には)

また、双子に演じさせたことで、明と了が本質的には真逆の人間ではないことが暗示されています。これがラストに効いてくるんですね。上手い!(見た目的には)

ホント双子抜擢は素晴らしいと思うんですよ。(見た目的には)

さっきから、カッコ書きがしつこくついていますが、気にしないでください。
今私は、見た目のことだけを褒めているんですから!!!!!!

ああああああああああああ

【③当時の社会情勢を反映したラストの改変】
原作の有名なラストの直後に、映画版オリジナルのラストが追加されています。
この意味は?

2004年に公開された本作の脚本が執筆されたのは、2002年ごろと考えられています。
そうです。2001年9月11日に起きた同時多発テロの影響を受けているんですよ。

だからこそ、原作の凄惨なラストの先に、ほんの少し光を加えようとしたのだと思います。
デビルマンが必死に戦った結果、地球の片隅には光が残ったんです。しかもその舞台は、明確にグラウンド・ゼロを意識したものになっています。

思えば、原作通りであるデーモン狩りのシークエンスも、ボブ・サップキャスターが伝える「日本をテロ国家と指定」というニュースも、完全に911以降の世界を意識したものと言えるでしょう。

度重なるトラブルにより、監督の思い通りの作品にはならなかった本作ですが、”いま”の物語として再構築する姿勢はもっと評価されるべきです。
この点においては、私は全面的に擁護していきます!

というわけで、『デビルマン』レビューはこれにて終了。
気になった方は、改めて鑑賞してみてください。

では、次回『ガマの油』レビューでお会いしましょう!
実は、こっちの方が私を悩ませているんですよ。。。(^。^;)

罰ゲーム開幕

ご無沙汰しております。じぇれです。
お元気ですか? 私は......元気ないです。
というのも、この度罰ゲームを行うことになりまして......。

きっかけは深夜のツイキャス
アカデミー賞予想をしていた私は、ついつい言ってしまったのです。

「アカデミー会員はストリーミング配信映画の躍進を恐れるはず。だから、『ROMA / ローマ』は作品賞も外国語映画賞も獲れない! ハズれたら罰ゲームでもなんでもしてやる!」

結果はご存知の通り。
『ROMA / ローマ』外国語映画賞受賞おめでとう!

というわけで、こうなりました。

最初は指定された映画を観るだけだったのですが、どんな駄作であっても「鑑賞=罰ゲーム」というのは作り手に失礼だと思ったんですね。
そこで、罰ゲームとして全作品ブログを書くことになりました!

はぁ、気が重い......。
スマホでブログ書くの疲れるんですよねぇ。

とはいえ、約束してしまったことですので、以下の手順で必ずやり遂げます。

①観たことのある作品も必ず観る
Twitterに簡単な感想を書く
③ブログに作品レビューを書く

ただですね......思いのほか反響が大きくて、リストがこんなことになっちゃってるんですよ。

1. 『リズと青い鳥』@monogatarukame
2. 『ゴールデンスランバー』@y5_ot
3. 『トールマン』@Jorg_Heisen
4. 『ブシドーマン』@robosuretaroji_
5. 『モンゴル野球青春記』@tinymartinfree
6. 『オンリー・ゴッド』@AebekoNomad
7. 『悪魔の棲む家』(2005)@Yocchan_DD_DD
8. 『ショート・カッツ』@tamiki
9. 『ソードフィッシュ』@ryuta7514
10.『亀は意外と速く泳ぐ』@catmomolove
11.『バタフライエフェクト2』@carltheyesman
12.『狼よ落日を斬れ』@monkey1119
13.『イースタン・プロミス』@j8P4w6fyilskyXu
14.『点子ちゃんとアントン』@elly_cinema
15.『イディオッツ』@hitorizum773
16.『王になった男』@makinokita
17.『幸せへのキセキ』@hiatus1221
18.『ダる。』(なければ『1900年』)@taimaximum
19.『狂い咲きサンダーロード』@wd_jhai
20.『フォーン・ブース』@divi360
21.『コルドロン』@apple0917pomme
22.『Wの悲劇』(『メインテーマ』)@makiko226
23.『バンディドス』@ClockworkReona
24.『カラー・オブ・ハート』@papiko0320
25.『PARKS』@cqjohnberger
26.『ドラゴンボール・エボリューション』@LmPA9ZgciYWz6Ob
27.『大拳銃』(『へんげ』併録)@1972tue0127
28.『宇宙からのメッセージ』@musaKoZiro
29.『ツリー・オブ・ライフ』@bashix4
30.『ギャラクシー街道』@natsukotodabot
31.『ラジュテ』@aku_T_agisu
32.『エマニエル夫人』@mylovelife0617
33.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』@DRAGON_LALALAND
34.『ブレインデッド』@gCWB6OAaXe4lg34
35.『ツイてない男』@higegorian
36.『ノッキン・オン・ヘブンズドア』@KOTA_fm1025
37.『ユナイテッド93』@insectlikefilm
38.『セデック・バレ』@movie_watch4
39.『ミディアン』(『ビルとテッドの大冒険』)@iniesta0502
40.『ライアンの娘』@zombiegiga
41.『ネクロノミカン』@osakaspy
42.『ムカデ人間2』@movie_love_eig
43.『12人の優しい日本人』@debuuuta
44.『ベン・ハー』@0803vamos
45.『エイリアン』@eigahiho315
46.『吐きだめの悪魔』(or『サンゲリア2』『デモンズ95』『溶解人間』、『ザ・デプス』『新リバイアサン/リフト』『マタンゴ
)@donguri__bouya
47.『太陽を盗んだ男』@hitasuraeiga
48.『ガマの油』@opa1374
49.『ゴジラ』(1984)@ya_san8931
50.『ランボー3 怒りのアフガン』@hanagakayuiy
51.『ラバランチュラ』@thegghdpome
52.『仮面ライダーZO』@mdt19997
53.『アンチクライスト』@m_o_v_i_e_
54.『極道めし』@koujichuankou8
55.『スターシップ・トゥルーパーズ2』@Yoshirorossi
56.『野獣刑事』@ossu_ora_ikzo
57.『キリング・フィールド』@pisces1235
58.『サイダーハウスルール』@birth0517hello
59.『ハドソンホーク』@kaz300882
60.『ザ・トライブ』@w_f_l_b
61.『ロミオ+ジュリエット』@onobujubilee
62.『トガニ』@hinekurebabaa
63.『マイ・フレンド・フォーエバー』@rytsmovie
64.『インターンシップ』@mi_movies2
65.『人魚伝説』@Crazyp0pgun
66.『トロピック・サンダー』@39unknowntwitt
67.『桐島、部活やめるってよ』@da_yoshi_movies
68.『ボーグマン』@halhiko9000
69.『ミスター・ノーバディ』(or『第七の封印』『ブルークリスマス』『ムーンライズ・キングダム』)@Cr_Ha_Quesse
70.『ジャッカー』@nao10_0407
71.『ピアニスト』@go2mushimusume
72.『戦艦ポチョムキン』@18Gray18Gray
73.『ゴースト・ドッグ』(or『こころに剣士を』)@Ukkarihachibe
74.『ヤング・アダルト・ニューヨーク』@InMSnmjdvfrkv1o
75.『プールサイド・デイズ』@iteki330
76.『ユージュアル・サスペクツ』@rintoyouga
77.『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』@eigazukin21
78.『迷子の警察音楽隊』(or『ボクの大事なコレクション』)@kaido_KkK
79.『好きにならずにいられない』@1221_samuel
80.『ボーディングハウス』@fujiwo_wataru
81.『アタック・オブ・ザ・キラートマト』@cFaN5PTgBpKSrT1
82.『君よ憤怒の河を渉れ』@DrStrangel
83.『デビルシャーク』@renzy0u
84.『ライフ・オブ・ブライアン』@yukiko1701d
85.『ある日どこかで』@aratomo1701
86.『デビルマン』@3natsu_
87.『キラー・プッシー』@ryoh4241
88.『鉄人28号』@he_law
89.『奇跡のシンフォニー』@gt_hanabi
90.『ゆれる』@qouopy
91.『夜霧のマンハッタン』@light10mfire
92.『E.T.』@iudakehancho
93.『劇場版テレクラキャノンボール2013』@club_typhoon
94.『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』@pasoyan2015
95.『アルティメット・ジャスティス』(or『シールド・フォース 監獄要塞』@gp01fbmax

どんだけ~!(笑)

こんなに沢山あるので、週3-4作ずつ半年を目処にやっていきます。
気長に見守っていただければ。

というわけで、記念すべき第1作『デビルマン』レビューを、明日にでもアップします。
貶しレビューは腐るほどありますので、私は頑張って褒めます。
乞うご期待!

※コーナータイトルは「地獄の映画100本ノック」です。ただし、”地獄の映画 / 100本ノック”ではなく、”地獄の / 映画100本ノック”です。お間違いなきように!

予告編探偵じぇれえもん第1回

ボク、じぇれえもん。
予告編だけで観たこともない映画を完全解析する名探偵だ。
記念すべき1回目は、やっぱりこれしかないよね。
名探偵コナン


まず気になったのは、5・4・3...とカウントダウンしているのに、5秒前と2秒前に爆発させていること。なんと卑劣な!
真犯人には常識が通じないことが確定だ。

次にこれ。
f:id:IRONS:20190110142523j:plain
この日本、どこかで見覚えが......はは~ん、なるほど、名探偵じぇれえもん、まるっとお見通ししちゃったよ。

カウントダウンがあって、
日本を俯瞰で捉えて、
しかも、常識が通じない。

おっと、もう1つ重要な証拠を見つけちゃった。
f:id:IRONS:20190110142049j:plain
↓Truth
↓VS
↓Justice
真実 対 正義

いやいや、下から読み上げるんだよ。
なぜかって? そんなの知るかっ!

↑Truth
↑VS
↑Justice
Just I see VSTruth.
ちょうど私は見ていた、VSTruthを!

VSTRuthって何かって? 聞いてばかりいないで自分で考えろ!知るか!

そうそう、ここにはもう1個ヒントがあるね。
Tr=竹内力
ice=哀川翔
なんか暗号ぽいだろ?

というわけで、今日の解決編いっちゃうよ!

この予告編は、三池崇史の『DEAD OR ALIVE 犯罪者』を下敷きにしているんだ。
だから、ずばりラストシーンを予想できるんだなぁ。
ドーーン!
f:id:IRONS:20190110144219j:plain
ドーーン!
f:id:IRONS:20190110144245j:plain

つまり、右のイケメンが銃をバズーカにしたのを受けて、左のコナンが元気玉放射!
日本はグラウンド・ゼロと化してしまう。
まさに、ゼロの執行人とはコナン自身だったという衝撃作だ!

以上で、観ている人でも気づかなかったことに観ていないのに気づいてしまった名探偵、もとい、観ている人が読んだら激怒してしまう、迷探偵じぇれえもん様のブログ終了!

第2回はない!(笑)

Good Bye ロッキー。゚(゚´Д`゚)゚。(『クリード 炎の宿敵』)

f:id:IRONS:20190110111458j:plain
「ロッキーシリーズ観たことないんだけど大丈夫?」
よく訊かれる質問ですね。
そして、私の答えは......YES! but NO!
って、どっちやねん(笑)

物語を理解できるかどうかという視点なら、本作だけでも問題ありません。人間関係を多少掴みづらい部分はあるでしょうが、次第にわかるように作られています。

それでも、やっぱりシリーズは観ておいた方がいいです。思い入れがあるかどうかで、感情移入の度合が大きく変わる作品なんですよ。

なぜなら、本作はロッキーシリーズ42年の総括だから!

前作『クリード チャンプを継ぐ男』が『ロッキー』(1作目)と対をなすとすれば、この新作は『ロッキー2』&『ロッキー3』をベースに構成されています。
しかも、今回の敵役は『ロッキー4 炎の友情』のドラゴ親子!
そのうえ、『ロッキー5 最後のドラマ』や『ロッキー・ザ・ファイナル』をも想起させるシーンまで、随所に散りばめられています。

ですから、シリーズを知らなくても充分楽しめますが、知っていると感情がより揺さぶられるんですね。

このように、本作はロッキーシリーズを総括しながら、アドニスクリードの真の誕生を描いていきます。
言い換えれば、ロッキー・バルボアという伝説の男の最終章にもなっているってこと。

さて、ロッキーにどのような幕が用意されたのでしょう?
その答えは、スクリーンで目撃してください。
ハンカチじゃ足りないので、タオル持参推奨です。

さようならロッキー!
ありがとうロッキー!
さよなら さよなら さよなら。゚(゚´Д`゚)゚。

アンダー・ザ・アンダー・ザ・シルバーレイク__映画の下に隠された本当の物語(ネタバレあり)

眩惑的なプロットで観客を惑わす『アンダー・ザ・シルバーレイク』。
こういう物語は、鑑賞後も自身でうんうん唸りながら考えるのが、最大の楽しみ方。

ですが、野暮なことをしてみようかなと、久しぶりに解釈をまとめてみます。
といっても、一つ一つシーンを挙げて読み解くことは敢えてしません。

ここでは、私が読み解いた物語を提示するだけに留めます。
これが正しいのか間違っているのか、判断も皆さんに委ねます。
あなた自身の『アンダー・ザ・シルバーレイク』思考の旅のしおりの1つとしてお使いください。



以下、ネ タ バ レ あり









サムは夢(おそらく音楽)を抱き、LAに来た。
恋人も出来た。犬を愛する女の子だ。

しかし、仕事は思うようにいかない。
(ふざけんな! 俺の力を誰も認めてくれないのか!)
恋人とも上手くいかなくなり、ついに別れる。
(犬とも仲良くしてやったのに。いや、犬が悪いんだな)

_____ここから映画で描かれます______

最悪の通知が貼り出されている。退去勧告だ。
(ホームレスなんてまっぴらだ。イヤだ!イヤだ!)

_____サムの妄想癖が現実逃避へ______

①才能がなかったわけじゃない。LAのシステムがおかしいだけだ!→ソングライターの妄想

②元恋人は看板に出るほどのステップアップをしているが、あいつはビッチなのさ!→本作の美女たち/ドッグキラーの妄想

_____そして現実に引き戻される______

強制退去。

ホームレスを嫌うサムは、妄想ではない現実逃避を始める。
熟女の家に転がりこんだのだ。
そんなサムに鳥はなんと語りかけているのか?


【最後に】
本作は核となるドラマ(『ラ・ラ・ランド』に似た物語)がありながらも、それをメインに据えていないんですね。
物語を途中から始めているんです。

様々なことに綻びが見え、どうしようもなくなった状態を、映画では切り取っています。
妄想にからめとられて現実逃避していく様を描いているんです。
また、どの妄想もスイッチが入る前に、必ず現実世界でサムが目撃しています。
目撃した何かを使って、無意識に妄想を作り出しているんですね。

とまあ、私は非常にシンプルな物語だと読み解きました。
あなたはどう思いますか?
あなた自身の思索の旅を教えてください。