『プールサイド・デイズ』他者に認められることの大切さ(ネタバレなし)
こんにちは、じぇれです。
本日の課題作品は、ストレスフルな現代社会を生きる私たちにぴったりの作品。
《地獄の映画100本ノック その18 『プールサイド・デイズ』》
【あらすじ】
14歳のダンカンは車中にいた。母の恋人トレントの別荘でひと夏を過ごすためだ。道中トレントはダンカンに言う。「お前は10点満点中3点だ」
居場所を見つけられないダンカンは、ある日ウォーターパークに勤めるオーウェンという自由人と出会う。これがダンカンの人生を変えていく......
では、鑑賞直後のつぶやきをどうぞ!
『プールサイド・デイズ』
— じぇれ (@kasa919JI) 2019年4月14日
居場所のない少年が破天荒な男と出逢い、生きる道を模索したひと夏。
殺人事件が起きる訳ではない。しかし、”心の殺人”は日常茶飯事。人は認めてもらうことに飢え、心の解放を求めている。これはささやかだが、私たちに必要な癒やしの物語。#地獄の映画100本ノック その18 pic.twitter.com/72SsyIN9BI
ストーリーの大枠は、よくあるひと夏の成長物語。
しかしながら、丁寧に少年の悩みの種を描いているので、他人事と思えないんですよね。
それでいて、ダンカンに多大な影響を与えるオーウェン絡みの描写は、完全にコメディノリ。
この軽さが、少年だけでなく、観ている私たちの心も軽くしてくれます。
脚本・監督は、アカデミー脚色賞を受賞した『ファミリー・ツリー』の脚本コンビ、ナット・ファクソン&ジム・ラッシュ。
『プールサイド・デイズ』でも、軽さと重さのバランスがお見事!
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また、『プールサイド・デイズ』は俳優陣もいいんです。
小品ながら味わい深い良作を連発するフォックスサーチライトの常連が集結しているんです。
スティーブ・カレル!トニ・コレット!サム・ロックウェル!
中でも、いい加減なのにあったかいオーウェンを演じるサム・ロックウェルが、本作でも光っています。
それでいて全面に出すぎず、きっちりと主演の若手俳優を立てているんですねぇ。
さすが、特殊メイクなしでブッシュJr.を演じちゃう男!(笑)
※画像は現在絶賛公開中の『バイス』より
というわけで、『プールサイド・デイズ』は、「他者から認められることの大切さ」を描いた、とてもささやかで、とても爽やかな青春映画の快作です。
タイトルを覚えておいていただいて、できれば夏の暑い日に観てください。
クライマックスも最高ですよ!
あんなに何も見えないクライマックスなんて他にないはず!
(観ていただければ、意味がわかると思います)
いやぁ、元気もらえるなぁ!