『好きにならずにいられない』殻を破る勇気(ネタバレなし)
こんにちは、じぇれです。
今回の課題は、ダメなおっさんの恋物語のようです。
《地獄の映画100本ノック その11 『好きにならずにいられない》
『好きにならずにいられない』
— じぇれ (@kasa919JI) 2019年3月30日
40過ぎて実家暮らしの男が恋に落ちるのだが...
ポスターから連想されるラブコメではなく、大人になりきれない男がちょっぴり自分の殻を破る物語。彼を襲う理不尽の連続に心が痛むが、苦難こそ人を育てる。生きるってこういうことよね。#地獄の映画100本ノック その11 pic.twitter.com/VrVPm5HoQC
うん、ポスター詐欺!(笑)
日本でこういう映画を売るのは大変だと思います。ただし、あんまりイメージを変えすぎると、この作品がドンピシャの人たちが近寄らなくなるんですよね。
私もその一人で、この企画がなければ手に取ることはなかったでしょう。
ちなみに、英語圏でのポスターはこちら!
そう! まさしくこういう映画です。
世界の片隅でひっそりと生きている男にスポットを当ててみました、っていうイメージ。
では、ネタバレにならない程度にあらすじを追ってみますね。
主人公は、40過ぎて母親と暮らしているジオラマオタクのフーシ。
ある日、同じアパートに越してきた小学生の女の子と出会います。
「えっ、えっ、好きにならずにいられないってそういうこと!?」と私が焦っていると、女の子がフーシに問いかけます。
ドキッ!私じぇれはバツイチですので、「このクソガキ、余計なお世話だ!」な~んて憤っていると、フーシは軽く流します。
「そうだよ」の一言で。
「おっとな~!」と感心してしまったのですが、どうやらフーシは大人の対応をした訳じゃないんです。
フーシという男はいつもこうなんです。
何があっても、必要以上に傷つかないように他者と深く関わらず、受け流しているんですね。
そんなフーシがある女性と出逢い、恋に落ちてしまいます。
よかった、恋愛相手は大人だ!(笑)
というわけで、ここからはフーシにとっての初体験だらけ。
女性に「家でコーヒー飲んでいかない?」と言われるのも、
女性に「旅行に連れて行ってよ」と言われるのも。
しかし、彼女には秘密がありました。
これを知り、フーシは能動的に彼女と関わっていくようになります。
おそらく本人も自覚なく。
とまぁ、本作は恋愛がきっかけとなっていますが、ラブストーリーというよりも、大人になりきれなかった男がちょっぴり殻を破る成長物語なんですね。
とっても小さな物語です。
でも、刺さる人にはグサリと刺さる物語。
私はこれまでの人生を色々思いだしながら、本作を鑑賞していました。
人生って色んなことが起きるんですよ。
フーシを襲う理不尽の連続が彼をちょっぴり強くしたように、今これを読んでくれているアナタにも、何かが起きるかもしれません。
(勿論、起きないよう願っています)
でも、大丈夫。大丈夫なんですよ。
苦労は大きくなるかもしれませんが、生きている限りは大丈夫なんです。
生きている限りは、苦労は糧にも変えられるんです。
う~ん、なんだか新興宗教の説法みたいになってきましたね(笑)
とにかく、生きていれば我々は強くなれます。
フーシのように、優しさを失わずに、まっすぐに生きていきましょうね!
というわけで、私じぇれには沁みまくった良作『好きにならずにいられない』の紹介でした!