シナリオの迷宮 ~あるいは(無恥がもたらす予期せぬ軌跡)

脚本愛好家じぇれの思考の旅。とりとめもなく綴っていきます。

Good Bye ロッキー。゚(゚´Д`゚)゚。(『クリード 炎の宿敵』)

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「ロッキーシリーズ観たことないんだけど大丈夫?」
よく訊かれる質問ですね。
そして、私の答えは......YES! but NO!
って、どっちやねん(笑)

物語を理解できるかどうかという視点なら、本作だけでも問題ありません。人間関係を多少掴みづらい部分はあるでしょうが、次第にわかるように作られています。

それでも、やっぱりシリーズは観ておいた方がいいです。思い入れがあるかどうかで、感情移入の度合が大きく変わる作品なんですよ。

なぜなら、本作はロッキーシリーズ42年の総括だから!

前作『クリード チャンプを継ぐ男』が『ロッキー』(1作目)と対をなすとすれば、この新作は『ロッキー2』&『ロッキー3』をベースに構成されています。
しかも、今回の敵役は『ロッキー4 炎の友情』のドラゴ親子!
そのうえ、『ロッキー5 最後のドラマ』や『ロッキー・ザ・ファイナル』をも想起させるシーンまで、随所に散りばめられています。

ですから、シリーズを知らなくても充分楽しめますが、知っていると感情がより揺さぶられるんですね。

このように、本作はロッキーシリーズを総括しながら、アドニスクリードの真の誕生を描いていきます。
言い換えれば、ロッキー・バルボアという伝説の男の最終章にもなっているってこと。

さて、ロッキーにどのような幕が用意されたのでしょう?
その答えは、スクリーンで目撃してください。
ハンカチじゃ足りないので、タオル持参推奨です。

さようならロッキー!
ありがとうロッキー!
さよなら さよなら さよなら。゚(゚´Д`゚)゚。